2021年9月1日発売 越智魔琴著『物の怪がたり』
価格:800円(税込)

 不思議なものを見たり、人智では理解しかねる出来事が起こった時、それらを多くの人々に伝えて、自分を安心させようとするのは、永遠に変わらない人間の性なのかもしれません。それらの不思議な話は、人々の心や時代の変化を経て残ったものだけが、地域に伝わる怪談や伝説となりました。
 本書は、松山に残る藩政時代の怪談や伝説を集めました。藩政時代から伝わる話をベースに、新たなストーリーや解釈を付け加えて、18の短編小説にしてみました。もとの話とストーリーの方向やテーマが大きく異なったものもありますが、多彩な趣向の物語を楽しんでいただけるように配慮しています。
 松山の怪談はバラエティに富んでいます。藩政時代の松山の人々が、さまざまな想像力を働かせて紡いだ、物の怪たちの「ものがたり」をお楽しみください。

越智 魔琴(おち・まこと)
作家。詳しい経歴は不詳。地域の民俗や伝承研究の成果をホラー小説として執筆。また、70年代の風俗や時代性を取り込んだユーモア溢れる青春小説にも取り組み、ホラー小説家とは違う一面を見せる。

《得意分野》
□ホラー小説
□1970年代を舞台にした青春小説

第一章 化け物がたり
 お菊井戸/杜若屋敷/瞽女石/わやくの平七/刑場の老婆/湯屋の出来事/御幸寺山の怨霊/廃部屋の怪/古家異話その一 水野家の借家/古家異話その二 道後の百姓家/古家異話その三 大街道の古家/古家異話その四 高浜の古家
第二章 憑き物がたり
 蒲生断絶/湧が淵の大蛇/四国と狐/お袖狸/お袖狸異聞/狸が伝えた薬


 

 


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